RubyKaigi 2024に参加しました
那覇で開催されたRubyKaigi 2024に参加しました。
各発表の感想
気になった発表をピックアップしての感想。
Lrama関連
- The grand strategy of Ruby Parser - RubyKaigi 2024
- Does Ruby Parser dream of highly expressive grammar? - RubyKaigi 2024
- From LALR to IELR: A Lrama's Next Step - RubyKaigi 2024
Lrama関連の発表。
金子さんの発表は何故LR Parserなのか、何故Parser Generatorなのか、何故Lramaなのか、そしてLramaが何を目指すのかがよくまとまっていました。特に何故Parser Generatorなのかについては私も賛同できる内容だったので、今後の開発にも期待したいです。
ydahさん、junk0612さんの発表はLramaをどう改善したか、していくかという内容でした。これらの改善でparse.yのリファクタリングが進むと思われますし、「parse.yは魔境」と言われなくなる日も来るのかもしれないですね。
Namespace
Namespaceの提案と実装方針についての発表。挙げられていたユースケース(gemの依存関係)には私も遭遇した事があるため、是非欲しい機能だと思いました。MatzもKeynote内で前向きなコメントをしていたため、期待したいです。
Dev tooling
Rubyの開発ツール(installer、test、type checkerなど)をRustのそれと比較しながらの問題提起の内容だったと思います。Rustではそれらのツールの選択肢はほぼ1つしか無いが、Rubyではたくさんの選択肢があるため、初学者が選定するのに困惑したり、ツール開発者のリソースが分散してしまうなどの問題点が挙げられていました。漠然と選択肢は多い方が良いと思っていましたが、言われてみると問題もあると気付けたため印象に残りました。
Writing Wired Code
TRICK 2022受賞者のtompngさんのKeynote。self TRICKと称して不思議なコードを複数紹介されており、どれも意味不明(誉め言葉)でした。また、使われている手法などに関連させて他の発表の紹介もしており、導入のKeynoteとしても良い内容だったと思います。
Dreamcast, Wii
DreamcastとWiiでmrubyを動かしてみたという発表。発表の後半でデモをするのかと思っていたら、そもそもプレゼンツールがDreamcast、Wiiで動いていて驚きました。
こちらはSNES(スーパーファミコン)でmrubyを動かしてみたという発表。移植に当たっての苦労が多く語られていたと思います。どちらの発表にも言えますが、実際に動いているところを眺められるのは良い。
Partyの感想
今回も趣向を凝らしたPartyが多く楽しかったです。今年はまだ家でバーベキューが出来ていなかったので、Official Partyで出来て良かった(しかも最高のロケーションで!)。また、Findyさんのオリジナルビール(挑戦IPA)が好みのタイプで良かった。スポンサーの皆さん、いつもありがとうございます。
ビアバー巡り
那覇は良いビアバーが多くて良かった。でも那覇空港のヘリオスに行けなかったのは心残り(そもそもヘリオスを飲めていない気が……?)。Day 0に飲んでいたら去年と全く同じ形で同じRubyistと遭遇したのは笑った。
観光
首里城とおきみゅーに行きました。首里城は眺めが良かったのと、正殿の再建工事の様子が見られるのが良かった。おきみゅーは美術館の沖縄作家の作品を集めたコーナーが好みの作品が多くて良かった。
RubyKaigi 2025
来年は松山で開催との事です。道後温泉とか行きたいなあ。